重度障害児・者の支援を行う「生活ホーム りんご村」の宿泊活動の様子と、そこでボランティアをしている方を取材してきました。
りんご村では、毎月10名前後のメンバーさんが1人ずつ宿泊訓練をしに来られます。重度障害のある方が、りんご村での宿泊を通じて家族以外の人から介助を受けることに慣れることを目指します。
りんご村での主体はボランティアさん。メンバーさんとともに夜間(16時~翌10時)を過ごします。もちろん夜間ずっとでなくても、一部の時間だけの参加もできます。りんご村では、ボランティアさんにも、食事介助やトイレの介助をやってもらいます。初めは驚かれる方も多いようですが、メンバーさんとより近い距離で関わることができるのも、りんご村でボランティアをする魅力の一つです。
布団に横になっているメンバーさんとボランティアのSさん
ボランティア募集について、「18歳以上であれば、介護経験がなくても大丈夫です。今はいろんな業種の方や定年を迎えた方などもボランティアに来てくれています。最近は学生さんが少なくなっているので、是非来てほしいです。」と職員さんは話されていました。
メンバーさんの入浴するお風呂場も見せてもらいました
ご近所にお住いのSさんは、「前から時間があったらボランティアをしたいと思っていた」と、今年に入ってからりんご村のボランティアを始められました。りんご村でのボランティアは、「やった後の気持ちよさ、満足感が得られる」とのこと。「○○さん(メンバーさん)が来るなら行こうかなと思います」と、メンバーさんに会えることを楽しみにしている様子が伺えました。
Sさんは個人でフットケアを広める活動もされており、「足先の大切さを伝えていきたい」との思いで、積極的に地域に関わってくださっています。社協での助成金活用講座にも参加してくださいました。
畳とふすまのあるお部屋は、まさに「家」という感じでとても居心地がよかったです。